2016年10月29日学術講演会

日時:平成28年10月29日(土) 午後6:30~7:45

場所:豊川市歯科医師会館講堂

講師:愛知学院大学歯学部口腔解剖学教授

本田雅規先生

演題:『歯科における再生医療の現状と将来展望』

 

本田先生は愛知学院大学歯学部歯学科卒業後、名古屋大学大学院医学研究科にて博士号を取得されハーバード大学フォーサイス研究所、東京大学医科学研究所等を経て、現在は愛知学院大学歯学部口腔解剖学教授として教鞭をとるかたわら、学術本の執筆及び歯髄細胞における再生医療の研究に従事されております。最近、再生医療という言葉をよく見聞きするようになりました。人のあらゆる細胞になりうるiPS細胞が発見された事で、様々な臨床応用や治験も行われ、医学の目覚ましい進化に世界中が注目しています。そして、歯の幹細胞も再生医療への応用が期待できることが分かってきました。現段階ではイヌを用いた動物実験において歯髄を除去した歯の中に、歯の幹細胞を移植することで、神経や血管をともなう歯髄と象牙質の再生に成功しているそうです。又、自分の歯を半永久的に保存できるティースバンクにより、将来歯を失った時、歯を再生できるだけでなく、脳梗塞や脊髄損傷などの神経再生への研究も進行中で、この分野の未来に期待が高まっているとおしゃっておられました。

お忙しい中、講演をお引き受け頂き感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

佐藤知子

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