平成30年5月28日(土)常会後、18時30分より豊川市歯科医療センター2階講堂にて学術講演会が開催されました。
在宅歯科診療委員長 鈴木邦治先生のご配慮により糟谷政治先生、勇武先生をお迎えし「介護予防につながる診療室における義歯治療、改造義歯」という演題でお話して頂きました。入れ歯の名医であるお二人は静岡県浜松市で開業されており、又全国訪問歯科研究会講師及び開業医のスキルアップの為の義歯勉強会を主宰されております。先生のテクニックは失われた骨組織を義歯床で補い、咬合高径、顎位をできる限り天然歯のあった形態に再現する事によって、患者様がしっかり噛めて食事ができ、昔のご自分の顔が戻る事で表情が生き生きし、元気がなかった患者様が元気を取り戻す義歯を作る事です。講演の中では、先生方が長い臨床経験で得た症例スライドを使って数々の貴重なテクニックを見せて頂き、悲しげなお顔のおじいさん、おばあさんが義歯を入れる事によって満面の笑みでお食事されているのを見て感動致しました。最後に極意としまして①ゴールの義歯形態をイメージする。②機能を有するものには普遍的な形がある。とおっしゃっておられました。超高齢化社会を迎え、デンチャーのニーズが高まってきています。入れ歯から生じる様々な問題による本人の生活の質の低下は介護をする家族の負担も大きくなり、それに伴う社会保障の増大は国家財政も圧迫していきます。豊川市歯科医師会一同これからも義歯治療の勉強をし、スキルを磨き市民の皆様の健康寿命の延伸に貢献できる様日々努力していきます。最後にお忙しい中、講演を引き受けて下さいました糟谷先生お二人に感謝申し上げます。ありがとうございました。
佐藤知子