2017年5月27日災害対策講演会

5月27日(土)常会後、午後6時30分より歯科医療センターにて『大震災の経験と豊橋市歯科医師会の取り組み』という演題で愛知県歯科医師会防災対策部部員であり、豊橋市歯科医師会災害対策特別委員会委員長である近藤裕之先生をお迎えして、災害対策講演会が開催されました。当日は我々歯科医師の他に行政の方々も参加され、災害・減災活動を取り組む上で不可欠な地域の多様な連携について学ばれておられました。

講演では、2011年3月11日に発生した東日本大震災に日本歯科医師会の要請を受けて被災地に派遣され、多くのご遺体の検視支援に従事された6日間を時系列でお話し下さいました。愛知県歯科医師会副会長:須賀均先生をヘッドに4名の先鋭部隊で合計442名の身元確認作業をされた事、お昼は食糧不足の為おにぎりだけだった事、作業場が暗く中腰の状態で腰が悲鳴を上げた事等、過酷な環境にただただ頭が下がるばかりでありました。

私も2年前に警察から練炭自殺され、公園で発見されたご遺体の検視依頼がありました。死後数カ月経っていたので腐乱が激しく臭いが強烈でした。初めての経験でとても平常心で所見が書ける状態ではありませんでした。その後毎日2、3時間ごとに画像と臭いがフラッシュバックして、吐きそうになりました。仕事はちゃんとやれていましたが、睡眠もとれずとてもつらい経験でしたのを覚えています。

講演後、川島会長は豊橋市歯科医師会の災害時における取り組みに感銘を受け、豊川市歯科医師会でも救急歯科医療及び検視支援についてしっかり対策を講じ、迅速に対応出来る様、全会員で努力していき、市民の皆様への安心安全を充実していきたいと力強く申しておりました。

最後に、お忙し中お時間を頂き、講演を引き受けて下さった近藤先生に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

佐藤知子

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