2017年2月23日 第2回南部圏域多職種協働研修会

第2回南部圏域多職種協働研修会

日時:  平成29年2月23日(木)午後1時00分~午後3時30分

場所:  勤労福祉会館 視聴覚室

目的:   市内の高齢者及びその家族が尊厳を保ちながら住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、医療・福祉・保健・介護に携わる多職種が協働し、支援体制を構築し、専門的知識を深めて、顔の見える関係づくりを強化するため。

講師:  しんあいクリニック 医師:川島 裕也先生

演題:    「認知症のある方の医療と介護の連携について」~在宅医療が困難な人をどうやって支えていくか?~をテーマとした講義を及びグループワーク

当日は、医師会、歯科医師会、薬剤師会、ケアマネージャー、介護士、民生委員、成年後見人等、これから超高齢化社会を迎える日本の重要課題である介護をサポートしていく約40名が参加しました。参加者はA~Fにグループ分かれて、下記の課題についてディスッカションしました。

  • 自分が認知症と診断されたらどうする?
  • ケーススタディ Aさん93歳 女性 認知症(中等度)特別養護老人ホーム入所中で、ADL低下、食事摂取量低下が1か月以上続いた為、精査目的で入院。 入院後の検査で

治療可能な病変なし 妄想、精神症状はなく、穏やかに過ごされていたが、家族の面会時は不機嫌になる事が多かった。三女が主に面倒を見ている。長女、次女は面倒を見てないし、何年も会っていない。三女は延命措置を望んでいる。

  • ケーススタディ Cさん 80歳 男性 アルツハイマー型認知症 誤嚥性肺炎 数カ月前から誤嚥をする事が増え、微熱を繰り返していた。入院し抗菌薬治療と絶食により改善傾向となった。生涯独身、家族はおらず一人暮し。胃婁に関する意思表示はされていない。自宅内に他者が入ることを嫌う。

グループ内で様々な立場の方々と意見交換をし、どのように問題を共有し、取り組んでいけば良いのか話し合い、最終的に本人の意思、家族の意思、背景となる疾患、医学的判断を基に支援のポイントと具体的アプローチをグループの意見としてまとめ、発表し全参加者で検討しました。電話やfaxのやり取りだけでは 築けない顔の見える関係づくりが出来たと思います。

 

佐藤知子

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