2018年9月6日在宅歯科診療委員会による講演会

平成30年9月6日(木)午後2時より豊川市歯科医療センターにて、在宅歯科診療委員会主催による訪問リハビリ部会との合同研修会が開催されました。「顔の見える関係」から「信頼できる関係」にレベルアップし、要介護者が安心できる地域の構築を目指し、大勢の多職種の方々が参加されました。最初に、天野泰延副会長より、ご自身が介護施設で開口器として使用している市販のホースを手に持ち、カリスマ実演販売士さながらの楽しいご挨拶を頂き、笑いに包まれたリラックスした雰囲気の中、始まりました。

次に、会員の渡邉由裕先生の奥様である紗野子先生により、「摂食・嚥下について」という演題で講義をして頂きました。紗野子先生は愛知学院大学 歯学部を卒業後、口腔外科にてキャリアを積まれ、結婚、出産を経て、専業主婦をされておられましたが、夫と娘さんの進言により、嚥下担当歯科医師として従事することとなり、現在は摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を取得され、近隣病院にてご活躍されております。

我が国は超高齢化社会に直面し、介護現場ではオーラルフレイルが大きな問題になっています。食べることは人間の基本的欲求であり、日常生活の中の大きな楽しみの一つであります。その楽しみを奪ってしまう摂食・嚥下障害は医療従事者が取り組んでいかなければならない大きな課題の一つだと、紗野子先生は提起されました。又、摂食・嚥下障害が生じると、栄養不足によるQOLの低下、誤嚥性肺炎になるリスクも高くなります。

診断は簡易的なスクリーニング検査後、嚥下造影検査(VF)や嚥下内視鏡検査(VE)を行い、個々の状態を正確に把握し、リハビリを提供していくそうです。その中で口腔内の汚染物を取り除き、清潔に保つ事が重要になり、介護従事者やご家族のサポートが不可欠だと述べられました。最後に、この町で生まれ育ち、住み続けて、老後を送りたいという誰しもの望みを少しでも手助けしたいと、優しいお顔からは想像もつかない力強いお言葉で講演を締められました。

次に、豊川市歯科医師会所属歯科衛生士の榊原裕子先生が口腔ケアの実践をお話し下さり、その中のいくつかの症例を見ながら、多職種の方々がグループに分かれ、様々な立場から活発に意見交換をし、相互協力をしながら、どのように要介護者の方々の生活をサポート出来るか話し合いました。それぞれのプロフェッショナルの方々の貴重な現場の体験や問題点を知ることができ、明日からの診療に役立つ情報が満載で、とても勉強になりました。

参加された皆様、お疲れ様でした。そして今後ともよろしくお願い致します。

川合史洋

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